プロが教える!乳腺症とは?痛みやしこりは?乳がんにはならない?

乳がん検診で「乳腺症」と診断された方は割と多くいらっしゃると思います。乳腺症と聞くと、悪いものではないのかと心配になると思いますが、乳腺症のほとんどは乳がんとは関係はありません。しかし、定期的なフォローは必要です。乳腺症と診断された方や、胸に痛みやしこりがある方は、乳腺症とはどういう病気なのか、症状や治療法について詳しく知っておきましょう。

Ⅰ.乳腺症とは

乳腺症は、明確な定義が確立されておらず、乳腺が正常な状態ではないことの総称を乳腺症と呼んでいます。

乳腺は、女性ホルモンの影響を受けます。月経前後や妊娠・出産・授乳期に女性ホルモンが増減することで、乳腺も発育、退化を繰り返します。こうした変化の中で、乳腺に何らかの変化が起き、乳房に疼痛や硬結が起こる状態を乳腺症と呼んでいます。

30歳代後半~閉経前の女性によく見られ、月経前に症状が増し、月経後に症状が軽減することが多いようです。

Ⅱ.乳腺症の症状

乳腺症の主な症状は、痛みや腫れ、しこりが片側、もしくは両側の乳房に現れます。しこりは、触ると圧痛があり、コロコロとよく動くことが多いでしょう。しかし、コロコロ動くようなしこりではなく、広範囲に硬く触れるようなしこりのこともあります。

その他の症状として、乳首から異常分泌物(血や乳状の汁、透明の汁)が出る場合もあります。

乳腺症の原因の1つは女性ホルモンのエストロゲンの影響があるとされています。そのため、上記のような症状は月経前に強くなり、月経後に弱まることも、乳腺症の特徴と言えるでしょう。

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Ⅲ.乳腺症はどんな検査でわかるの?

乳腺症は、乳がん検診と同じ検査を行います。

まず、乳房の触診エコー検査マンモグラフィー検査を行い、画像診断を行います。

乳腺症は、画像上、乳がんか乳腺症かわかりにくい場合があり、診断がつきにくいことがあります。明らかに、乳がんが否定される時は行いませんが、乳がんとの区別がつきにくく心配な時は、細胞診や組織診を行い確定診断を行うこともあります。

【乳腺症の検査】

  1. 触診

  2. エコー(超音波)検査

    エコー(超音波)とは、乳房にゼリーをつけた上にプローブをあて、画像をモニター上で確認します。

  3. マンモグラフィー検査(レントゲン)

    乳房のレントゲン検査のことです。乳房を挟んで行う検査のため、多少痛みはありますが、乳腺の病気を発見するには大変有用な検査になります。

【上記の検査では、乳がんか乳腺症か判断がつきにくい場合】

 細胞診・組織診


画像診断で、判断がつかない場合は確定診断として、細胞や組織をとって病理検査にかけることで癌かどうかを確定診断します。

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Ⅳ.乳腺症は良性?乳がんとは関係ないの?


乳腺症と診断されたのですが、乳腺症の人は乳がんになりやすいのですか?
とても心配です。

乳腺症と診断されたからと言って、「乳がんになりやすい」というわけではありません!

基本的に「乳腺症」と「乳がん」は関係ありません!


しかし、乳腺症は画像上まぎらわしいこともあり、乳がんとの鑑別が難しいこともあります。

そのため、乳腺症の診断は慎重に行う必要がありますし、診断後も定期的にフォローしていく必要があります!

乳腺症は良性であり、乳がんとは関係ないとされています。

乳腺症と診断されたからと言って、乳がんになりやすいということもありません。

しかし、乳腺症は乳がんと紛らわしい場合があり、エコー検査やマンモグラフィー検査だけでは乳腺症と判断できないこともあります。その場合は、組織診や細胞診を行い確定診断を行う必要があります。

また、乳腺症と診断された方が、今後乳がんにならないというわけではありませんので、定期的に検診や自己触診は行うようにしましょう。

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 Ⅴ.乳腺症の治療

乳腺症の治療は基本的には経過観察となり、治療の必要はありません。

乳腺症と診断されたからと言って乳がんになりやすいというわけではありません。
しかし、「今後、乳がんにならない」ということではありませんので、定期的な検診と、自己触診は必ず行いましょう。

痛みが強い方で、痛みをとってほしいという場合は、「ダナゾール」や「漢方薬」を使うこともあります。

ダナゾールとは

ダナゾールは子宮内膜症の治療薬として使用されているお薬です。

効果

女性ホルモンを抑えることで、乳房の痛みなどの症状を和らげる効果があります。

使用方法

ダナゾール100mgを1日2回内服
月経周期第2~5日から約4~6週間連続で内服する

副作用

特に「血栓症」に注意する必要があります。
血管が詰まることで起こる「血栓症」は、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わることもあるため、ふくらはぎの痛み、胸の痛み、呼吸苦、息切れ、片側が麻痺する、しゃべりにくい、頭痛、しびれ、意識喪失などの症状がある場合は注意しましょう。

その他の副作用として、
・肝機能障害
・間質性肺炎
・日光過敏症
・ニキビ、男性化する、イライラなど

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Ⅵ.さいごに

乳房にしこりをみつけると、乳がんではないのかと怖くなると思います。しかし、その多くは乳腺症のこともあります。しかし、しこりをみつけた場合は自己判断するのではなく、すぐに乳腺外来を受診しましょう。

大切なことは、普段から自分の乳房を触って自己触診しておくことです。乳癌は唯一自分で発見できる癌のひとつです。自己触診を行っておくことで、普段から自分の乳房の変化に気が付くようにしておくことが大切です。

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