入院生活

【保存版】切迫早産のお見舞いで最低限守ってほしい「マナー」!

切迫早産で入院している友人などのお見舞いに行く場合、お見舞いに行く人は注意しなければならないことがあります。なぜかというと、切迫早産での入院は安静度に制限があることが多く、中にはベッドに座ることさえも禁止されている方もいます。
また、切迫早産の入院は1ヵ月、2ヵ月と長期入院をしている方も多く、かなりのストレスをかかえながら入院生活を送っており、気持ち的にナイーブになっている方も中にはいるでしょう。

そのことを知らずにお見舞いに行くと、かえって迷惑に思われてしまうことがあります。せっかくお見舞いに行ったのに、迷惑をかけてしまうことほど悲しいことはありませんよね。ここでは、切迫早産で入院した妊婦さんのお見舞いをする上で最低限守ってほしい「マナー」についてご紹介します。

Ⅰ.お見舞いに行くなら知っておくべき、切迫早産で入院中の妊婦さんのこと!

入院に行くならまずは、切迫早産で入院している妊婦さんのことについて少し知りましょう!妊婦さんが入院中はどんなことが制限されていて、どんな病状なのか?また、どんな気持ちで入院生活を送っているのか?などをある程度知らないと、お見舞いで迷惑をかけてしまうかもしれません!必ず、お見舞いに行く前に、ここは読んで行ってもらいたいです。

①治療のためには「安静」が大切

切迫早産の治療は「安静」にしておくことが大切です!「安静」というのは、人によって度合が異なりますが、ひどい方では常にベッドに横になっていないといけないため、座ることも禁止されている場合もあります。

お見舞いに来てもらえるのは、とても嬉しいことですが、どんなに仲の良い友人でも多少は気を遣いますよね。そのため、寝たままの状態でお見舞いに来てくれた人を迎えるのは申し訳ないような気分になります。

症状が落ち着けば、安静度も少しずつ解除され、座ることもOK,歩くこともOKになっていくはずです!そのため、寝たきりでいないといけないような状態の時よりも、症状が落ち着いてからお見舞いに来てもらえた方がありがたいと感じるでしょう。
そのため、お見舞いに行く時期は考えてもらった方がいいかと思います。

②入院期間中は退院間際までずっと「点滴」をしている

切迫早産では、子宮の収縮を抑える薬(子宮収縮抑制剤)を24時間じっと持続で点滴している方がほとんどです。24時間ずっと点滴のルートにつながれたまま生活をしており、どこへ行くときも点滴を連れて歩かなければなりません。寝返りをうつときでさえ、点滴のルートを引っ張らないように気を遣います。ずっと何かにつながれているような気分になりますし、点滴をずっとしているという事は、妊婦さんにとってはかなりのストレスになっています。点滴をしていることもストレスになっているということを理解しておきましょう。

③お風呂に毎日入れていない場合がある

切迫早産の場合は安静度に制限があり、シャワーに入ることを禁止されている場合があります。その場合は、毎日温かい蒸しタオルで身体を拭き、シャンプーは洗髪台で週に2回程度助産師さんにしてもらっています。

毎日当たり前のようにお風呂に入っていると気がつきませんが、お風呂にはいれないというのはとても気持ちが悪いものです。特に女性は髪が長いので、髪を洗えないというだけで、匂いが気になったり、体が痒くなったりします。お風呂にはいれていないことも、妊婦さんにとってはかなりのストレス源となっています。

④お腹が張りやすい

切迫早産の症状で一番多いのが、お腹がよく張ることです。安静にしていないとお腹の張りが増悪する場合があります。これはとても危険なことです!

特に長時間座ったままでいるとお腹が張ってくることもあり、無理はできません。

そのため、お見舞いの際に長居はできないということを理解しておきましょう。

⑤入院中は暇で退屈である

切迫早産の入院中はとにかく暇ですることがありません。そのため、あまりの暇さに何をして暇つぶしをしようかと頭を悩ませている妊婦さんが多数います。歩き回ることができればいいですが、ベッドの上から動くことができない場合もあるため、暇つぶしでできることも限られてきます。

入院中は手土産に「暇つぶしグッズ」を持っていくなどすると喜ばれるでしょう。

⑥ストレスが溜まっても発散する場所がない

切迫早産の入院では、安静度からベッドの上で過ごすことが多いため、歩き回って散歩をするなどの気分転換することができません。さらに、切迫早産の場合は入院期間が長期になることが多いため、何か月も外の空気が吸うことができず、ストレス発散をすることが難しい状況にあります。

私の場合はお見舞いに来てくれると話し相手ができてストレス発散ができましたが、中にはお見舞いに来てもらうとかえってストレスになるという妊婦さんもいました。そのため、お見舞いに行くか行かないかは、その方と事前に連絡をとってからにしましょう。連絡もせずに急にお見舞いに来られると困ってしまいます。

切迫早産で入院中の妊婦さんがどのような生活を送っているかが少しお分かり頂けたでしょうか?

入院中は安静を保たないと、お腹が張りやすくなります。友人がお見舞いにきてくれたからと、ベッドに横にならず座って長時間お話をしていると、後で病状が悪化したなんてこともあるのです!

また、長期間の入院によるストレスや、赤ちゃんの心配など、気持ちがナイーブになっている場合もあります。普段なら気にしないようなことでも、ストレスや不安で気持ちが不安定な時だからこそ、あなたの何気ない一言にショックを受けてしまったという妊婦さんがいるかもしれません。

そのため、お見舞いに行く人は、最低限守ってほしいマナーや言動があります。

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Ⅱ.これだけは最低限守ってほしい!お見舞いに行く際の「マナー」!

①お見舞いに行く際は、前もって日程と時間を確認する

お見舞いは、検査の日や、他の方がお見舞いに来られる場合もあるため、突然こられても困ります。お見舞いにサプライズはいりません。特に、入院したばかりの頃は、症状が落ち着いていない場合があります。重症な場合は極力安静にするために、ベッドサイドにポータブルトイレを置いて、ベッドサイドで排泄しなければならない妊婦さんもいます。そんな時にお見舞いに来られたら嫌ですよね?できれば、症状がお落ち着いた頃に来てもらった方がありがたいので、まずはいつ頃行っても大丈夫か確認するようにしましょう。

また、面会時間も病院によって異なります。病院によっては午後からしか面会時間を設けていない場合もあります。時間帯については、何時頃がいいかを直接聞いてもらうのが一番ベストですが、何時でもいいよと言われた場合は、基本的に一番暇な時間帯の「午後2~3時頃」にお見舞いに行くのが失礼がないかと思います。

②親しい友人にお見舞いの品を持っていく場合は、「何が欲しいのか」を聞いてから持って行く方が親切!

お見舞いに行く際は手土産を持って行くと思いますが、何を持っていくかは聞いてもらえるとありがたいです。何故なら、持って来てもらうとかえって迷惑なものもあるからです。

例えば、生菓子などをたくさん持ってきてもらうと、冷蔵庫保管しなくてはなりません。しかし、病室の冷蔵庫はとても小さくあまり物がはいらないため、保管しきれなくなると困ります。

また、妊婦さんの中には食事制限がかかっている方もいます。甘いものや塩分が強いものがNGの場合もあるため、確認してからもって来てもらった方がありがたいです。

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③お見舞いの際は長居しないこと

お見舞いの際の滞在時間は、あまり長居しないよう気をつけましょう。切迫早産の妊婦さんの中にはベッドに座ることも禁止されており、寝たままでいないといけない方もいます。また、座ることはできる方でも、長時間座っていることにより、お腹に負担がかかり子宮収縮が進んでしまうこともあります。

切迫早産は見た目では病状がわからないため、お見舞いに行って話をすると一見元気そうに見えるかと思います。しかし、見た目では判断できない病気ですし、無理をすると症状が悪化してしまうため注意が必要です。

さらに、長時間のお見舞いは、お見舞い行った方以外に、同室者にも迷惑をかけてしまうことがあります。入院中は精神的にも神経質になっている妊婦さんも多いため、長時間話し声が聞こえてくるのはあまりいい気分ではありません。大部屋の場合は仕切りがカーテンのみのため、ヒソヒソ話もすべて丸聞こえです。ヒソヒソ話している声が何時間も聞こえると、嫌な気分になる妊婦さんもいるでしょう。

お見舞いの滞在時間は、友人の場合は長くても1時間以内、ご家族なら2~3時間以内くらいが常識の範囲内でしょう。

④お見舞いは大人数では行かない

病室は狭いため、あまり大人数は入ることができません。

大人数が来た場合は、通常はデイルームで面会をするのが普通ですが、切迫早産の方は安静度がベッド上のみの場合があります。その場合はデイルームまで出歩けないため、病室での面会になります。そのため、あまり大人数で押し掛けると、話声がうるさかったり、仕切りのカーテンからはみ出したりと、同室者の方にも迷惑になってしまいます。

そのため、あまり大人数ではいかず、できれば2人程度で行くのがいいでしょう。多くても3人までにした方がいいかと思います。

⑤子連れでお見舞いには行かない

切迫早産のお見舞いを子連れで行くのはもってのほかです!子連れでお見舞いに行ったりすると、「なんて非常識なんだ!」と思われてしまいます。

なぜなら、産科病棟では産まれたばかりの新生児もいるため、総合病院などでは感染上の問題から、基本的に子供の入室は禁止されています。

禁止になっていない病院だとしても、子供と一緒にお見舞いに行くのは他の患者さんにも迷惑をかけてしまうことになりますので、子連れのお見舞いは避けましょう。

⑥かける言葉には注意する!

切迫早産で入院中の妊婦さんは思っている以上にストレスをかかえ、神経質になっています。普段の精神状態とは異なる場合があります。

よく考えてみて下さい!

  • 何か月もの間、ベッドの上から動いてはいけない、自由にできない生活
  • 点滴を24時間つながれたまま何か月間も過ごさなければいけない生活
  • 家族とも離れ離れの生活
  • 同室者に気を遣いながらの生活
  • 赤ちゃんが早産になった場合は、亡くなってしまったり、障害をかかえることになるかもしれないという不安が常にある

あなたなら、上記のような状態が何か月も続くと耐えることができるでしょうか?

切迫早産で入院中の妊婦さんは、上記のような生活が長期間続いています!
どんなに辛くても、赤ちゃんの無事だけを願って、赤ちゃんのために辛い入院生活でも頑張っているのです。
中には、上記のような状態に耐えることができなくて、ものすごくストレスをためている方や、不安感から神経質になっている方もいるでしょう。

私の場合は、産科病棟で看護師として働いていたため、入院した時点で切迫早産の入院がどんなものかは理解していましたし、長期入院になることも始めからわかっていました。それでも、ベッドの上から何か月もおりることができない生活というのは過酷なもので、拷問かと思う毎日でした。

だからこそ、かける言葉には注意してもらいたいのです!
何を言ったらダメというわけではありませんが、私が友人にかけてもらった言葉でうれしかったのは、やはり「気持ちを共感してもらえる」ことでした。

例えば、入院生活はストレスが溜まることや、暇で暇で仕方ないといったことを「そうだよね。しんどいよね。」と共感してもらえるだけで、溜まっていたストレスがすこし緩和されるような気持ちになりました。
単純だなと思うかもしれませんが、入院中は医療関係者以外の誰かと話をすることがないため、ちょっとした愚痴なども誰にも聞いてもらえません。普段何気なく家族とはなしているような事を誰かに話すことができないため、気持ちを共感してくれる相手がいるというのは嬉しいものなのです!

逆に、友人から言われて悲しかった言葉は、「2か月半なんてすぐすぐ!あっという間に入院なんて終わるから大丈夫だよ。」とった言葉でした。友人はきっと私を励ますつもりで言ってくれた言葉だと思いますが、切迫早産の入院の数か月は本当にみなさんが思っている以上に過酷です。毎日毎日ベッドの上から動けない生活のため、1日何をして過ごしたらいいのか頭を悩ませているのです。そんな人にとっては1日でさえも長くて辛いもの。入院生活がすぐ終わるなんて思えません!毎日忙しく生活していればそう思えるかもしれませんが、入院中はそのようには思えません。なので、そんな時は励ましの言葉よりも、共感の言葉を投げかけてくれる方がありがたかったです。

お見舞いに行く際は、いつもよりも神経質になっているかもと思って、気持ちに共感してあげるとよいでしょう。

Ⅲ.最後に

お見舞いにきてくれること自体は「嬉しい」と感じる妊婦さんが多いでしょう。しかし、
人により感じ方は異なるため、中には「来てほしくない」と思っている方もいるかもしれません。
切迫早産で入院中の妊婦さんはいつもの精神状態とは異なる場合があるため、まずはお見舞いに行く相手に聞くことが一番です。日時やお見舞いの品、何人で行くつもりかなど細かく連絡を取れば特に大きな迷惑はかけずに済むはずです。お見舞いに行く際は最低限のマナーは守って行きましょう。

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