胸にしこりが?!乳癌かもしれないと思った方は必読!乳癌全知識!

乳癌になる方のほとんどは自分で気が付く方が多いということをご存知でしょうか?胸にしこりがあると気がついて、乳癌かもしれないと思ったらどうすればよいのでしょうか?ここでは、胸にしこりがあると気がついた場合どうすべきであるのか?乳癌とはどのような病気なのかについて看護師が詳しく解説していきます。

Ⅰ.胸に「しこり」を見つけたらどうしたらいいの?

胸にしこりを見つけた場合、必ず乳癌というわけではありません。乳癌以外にも胸にしこりができる病気はたくさんあります。
しかし、そのままにしておくのは良くないため、胸に異変を感じた場合は必ず乳腺外来を受診するようにしましょう。

乳腺外来を受診した場合、必要になってくる検査は、触診・乳腺エコー検査・マンモグラフィー検査です。これらの検査を受け、さらに詳しく調べる必要があった場合は、組織診・細胞診が必要となります。

【胸にしこりがあった場合に行う検査】

  1. 触診

  2. エコー(超音波)検査

    エコー(超音波)とは、乳房にゼリーをつけた上にプローブをあて、画像をモニター上で確認します。

  3. マンモグラフィー検査(レントゲン)

    乳房のレントゲン検査のことです。乳房を挟んで行う検査のため、多少痛みはありますが、乳腺の病気を発見するには大変有用な検査になります。

【上記の検査では、乳癌なのか他の病気なのか判断がつきにくい場合】

 細胞診・組織診


画像診断で、判断がつかない場合は確定診断として、細胞や組織をとって病理検査にかけることで癌かどうかを確定診断します。

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Ⅱ.「乳癌」以外に胸に「しこり」ができる病気

胸にしこりができたからと言って、「乳癌だ!」と必要以上に怖がる必要はありません。乳癌以外にも胸にしこりができる病気がありますので、どのようなものがあるのかを見ていきましょう。

①線維腺腫

線維腺腫とは、乳房に「しこり」ができる病気であり、10代後半~30歳代の若い女性にできやすい良性の腫瘤。癌化することは極めてまれである。
「しこり」は片側だけでなく、両側にできることもあり、触ると弾力がありコロコロとよく動くのが特徴。

線維腺腫を徹底解説!若い女性に見つかる胸のしこりは乳癌ではない?

②乳腺症

乳腺の増殖や萎縮などを繰り返すことで、乳腺が硬くなったり、のう胞(袋の中に液状成分が溜まりしこりとして触れる)を形成しており、乳房の痛みや腫れ、乳首からの異常分泌(血、乳汁様、漿液性など)がる場合を乳腺症という。
30代後半~閉経前後の女性に多い。

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③葉状腫瘍

線維腺腫よりもやや大きいしこりができるといわれているが、線維腺腫と鑑別するのは大変難しいとされている。再発することや、悪性化することがあるため、注意が必要である。

④乳腺炎

授乳中に多い。乳汁が詰まると、炎症が起こり、赤く腫れて痛みや熱、しこりができる。

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Ⅲ.乳癌ってどんな病気?

乳癌とは、母乳を作る場所(小葉組織)や母乳を乳首まで運ぶ所(乳管)で発生する悪性腫瘍のことを言います。

乳癌は20歳過ぎから認められ、30歳代ではさらに増え、40歳後半~50歳代がピークです。最近では、乳癌になる患者はどんどん増えており、現在では女性のかかる癌の第一位が乳癌です。

よくある症状は、しこりを感じる、乳頭から出血がある、えくぼのように引きつれている、皮膚が炎症して赤くなることがあげられますが、しこりにならないタイプの乳癌もあります。

Ⅳ.乳癌患者のうち半数は自分で発見している!

乳癌患者のうち約半数は自分でしこりに気がついて検診をし、乳癌であると診断されています。

乳癌は癌の中でも唯一自分で触ってわかる癌ですので、自分で発見が可能です。乳癌は早期に発見し、早期に治療を開始すればほとんどが治る癌ですので、怖がらずすぐに検診を受けましょう。
※乳癌は早期の場合、腫瘍の大きさが2cm以下であり、他に転移がない場合、約90%以上の治癒が期待できると言われています。

まずは、普段から自己触診を行って、早期に発見できることが大切です!

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Ⅴ.乳癌になりやすい人はどんな人?

乳癌は女性ホルモンが影響していると言われています。そのため、

  • 早い時期に初経がきた方
  • 閉経が遅い方
  • 初産年齢が高い方
  • 出産回数が少ない方
  • 授乳経験がない方
  • 閉経後の肥満

は乳癌になりやすいと言われています。
また、家族に乳癌になった人がいる方は、そうでない方よりも乳癌になる確率が上がるとも言われています。

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Ⅵ.男性は乳癌にならないの?

男性も乳癌になります。
しかし、罹患率は女性と比較した場合、100対1の割合での発症とかなり低くなっています。

Ⅶ.妊娠中や授乳中に乳癌になるの?

一般的には妊娠中や授乳中に乳癌になる可能性は低いとされています。しかし、小林麻央さんが授乳中に乳癌になったように、絶対にならないというわけではありません。妊娠中や授乳中に乳癌になった場合、妊娠の継続や出産や授乳をすること自体が癌の進行を早めたり、再発に影響することはありません。しかし、抗がん剤治療を行う必要がある場合は子供に影響がでることがありますので、乳腺外科と産婦人科とでよく相談して治療を進めることが必要でしょう。

また、授乳中に最も多いのが、授乳中に胸に見られる「しこり」です。授乳中に見られる、胸の「しこり」はほとんどが乳腺炎からくるものでしょうが、気になる場合は乳腺外来で検査することをおすすめします。授乳中はマンモグラフィー検査は行いませんが、乳腺エコーは行うことが可能です。
※授乳中の乳腺はエコーでもよく見えにくいこともありますので、正確な診断ができない場合もあるでしょう。しかし、「しこり」がある場合は自己判断するのではなく専門医、もしくは助産師にみてもらうことをおすすめします。

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Ⅷ.乳癌の治療方法は?

乳癌の一般的な治療法は、手術を行い、手術後に放射線治療や、抗がん剤治療、ホルモン療法を行います。手術は、乳房温存術と乳房全切除術とありますが、どちらを選択するかは癌の進行の程度や本人の希望によるでしょう。
手術後の治療も、全ての人が行うわけではありません。
早期乳癌の場合は手術のみで終了する方もいますし、ホルモン剤のみ内服を行う方もいます。癌の進行によっては、放射線療法と抗がん剤を併用が必要なこともあるため、どの治療方法を行っていくのかは主治医と相談しましょう。

Ⅸ.乳癌手術でおっぱいを取っても再建できる?

乳癌でおっぱいを全て取ってしまった場合、おっぱいがなくなったまま生活するのは女性にとってはとても辛いことです。最近では自家組織(自分の脂肪・筋肉・皮膚など)を用いて再建する方法や、インプラント(人工乳房)による再建があり、保険も適応になっています。

しかし、再建の時期は手術後の治療とも関係してくるため、主治医とよく相談しましょう。また、手術を行った病院で再建を行っていない場合は再建を行っている別の病院を紹介してもらうことも可能です。医師が男性で相談しにくいという場合は看護師でも相談にのれますし、再建している病院の紹介もしてもらえますので、1人で悩まずにまずは相談してみましょう。

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