子宮筋腫の開腹手術|入院から退院までの流れと注意するポイント

子宮筋腫の手術を開腹(お腹を開けて手術)で行う場合、子宮を温存し筋腫のみを取る筋腫核出術と、子宮を全て取ってしまう単純子宮全摘術があります。この2つ手術の方法は異なりますが、入院してから退院までの流れや注意点はほとんど変わりません。入院してから、どのような流れで手術に進むのか、手術後はどのようなことに気をつけて活動したらよいのかなど、1日ずつ詳しくみていきましょう。

Ⅰ.子宮筋腫の開腹手術「筋腫核出術」と「単純子宮全摘術」とは?

①筋腫核出術とは

妊娠の希望がある方や子宮を全摘するのが嫌な方が子宮筋腫の手術をする場合、子宮を全て取るのではなく、筋腫のみを核出する手術方法「筋腫核出術」といいます。

筋腫核出術はお腹を開腹する方法や膣から核出する方法、腹腔鏡を使用する方法などがありますが、ここではお腹を開腹して行う腹式筋腫核出術についてお話していきます。

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子宮筋腫でも赤ちゃんがほしい!子宮を取らない手術法【筋腫核出術】

②単純子宮全摘術とは

子宮頸部付近でじん帯を切断し、子宮のみを摘出する手術方法「単純子宮全摘術」といいます。この手術は、巨大な子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜異型増殖症の場合や、子宮頸がん、子宮体部に限定されている子宮体癌、卵巣癌の場合にも行います。

単純子宮全摘術には、お腹を開腹して行う腹式単純子宮全摘術と膣から行う膣式単純子宮全摘術があります。また、腹腔鏡を使用し子宮を全摘出する手術方法もありますが、ここでは、お腹を開腹して行う腹式単純子宮全摘術についてお話していきます

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Ⅱ.【クリニカルパス】筋腫核出術と単純子宮全摘術の入院から退院までの流れ

クリニカルパスとは患者さんの入院後のスケジュールのことをいいます。筋腫核出術と、単純子宮全摘術は異なる手術ですが、開腹して手術をする場合、基本的に入院後のスケジュールはほとんど変わりありません。

では、入院日から退院までにどのような流れで進んでいくのか、何に注意して入院生活を過ごせばいいのかについてみていきましょう。

入院日(手術前日)

14時 入院

病院により入院時間は異なりますので目安としてご覧ください。

入院後まず行うことは、

  1. 病棟内と病室への案内、入院オリエンテーション
    何時に食事があり、何時が消灯時間か、面会時間について入院オリエンテーションがあります。
  2. バイタルサイン測定(体温・血圧・脈拍・酸素飽和度)
  3. 今ある症状の確認と、アレルギーや既往歴について看護師より問診がある
    担当看護師より、子宮筋腫による症状と、アレルギーがないか、今までに大きな病気をしたことがあるかなどの問診があります。
  4. 緊急連絡先の確認
    入院中に何かあった場合にすぐにつく連絡先を教えておきます。
  5. ネームバンドの着用
    入院中は、患者間違えがないよう必ずネームバンドを手首につけます。
  6. 薬の確認
    薬剤師が訪室し、現在使用している内服薬、外用薬、点眼薬、点鼻薬についての確認をします。
  7. 採血
    手術をするために必要な検査になります。

術前オリエンテーションと前処置

看護師より、術前オリエンテーションと、前処置があります。

  • 術前オリエンテーションとは
    クリニカルパス(入院後のスケジュール)の説明のことです。入院してから、どのように過ごす必要があるのか、注意することは何か、手術後はどのような生活をして、退院はいつくらいになるのかなどを紙を用いて説明します。
  • 前処置とは
    陰毛の除毛臍(へそ)の処置を行います。
    お腹をあけて行う手術の場合は、陰毛が邪魔になるため除毛します。かみそりで剃ると、傷ができてそこから感染の危険性もあるため、かみそりは使用せず、傷をつけずに安心な電気シェーバーで陰毛を除毛します。
    開腹術の場合、創部が臍にかかることもあります。臍は、皮膚の常在菌がたくさんいるため、創部から感染を起こす危険性があります。そのため、感染予防のために、臍の中を綺麗にします。まず、臍の中にオイルを垂らし、臍のごまと呼ばれる汚れを浮かせます。その後、綿棒で汚れをしっかり取り除いて終了です。

麻酔科の診察

通常、全身麻酔で手術を行う場合、手術は産婦人科の医師が行いますが、麻酔をかけるのは麻酔科の医師が行います。そのため麻酔科の医師による診察があり、麻酔の説明や、麻酔をかけることにより起こりうるリスクについての説明があります。

麻酔科の医師の説明に納得し、麻酔をかけることに同意したら、麻酔同意書にサインをしましょう。

主治医からの手術説明

患者とその家族に対し、主治医より手術についての説明があります。
外来で既に説明を受け、同意書をもらっている場合は入院後に再度うける必要はありませんが、外来では手術の説明を時間を取って行うことができないことが多く、大抵の場合は、簡単な手術説明を外来で受けており、入院後再度詳しい手術説明を受けます。

医師の説明に納得し、手術することに同意したら、手術同意書にサインをしましょう。

手術室の担当看護師の訪問

手術室の担当看護師が病室に訪問し、簡単な確認事項があります。

シャワー浴

手術前にシャワーに入り体を清潔にしておきます。
手術後はしばらくシャワー浴ができませんので、髪も洗っておきましょう。

※②~⑥は時間が決まっているわけではないため、順番は前後します。

18時 夕食

夕食は普通食がでます。

21時 下剤の内服

手術にむけて腸の中を空っぽにしておいた方がよいため、眠前に下剤の内服を行います。
この下剤は内服後すぐに効果があるわけではなく、翌朝お通じが出やすくするためのものです。そのため、夜間にお腹が緩くなり睡眠の妨げになることはおそらくないでしょう。

22時 消灯後、絶飲食

【注意ポイント】
消灯後は絶飲食です。飲むことや食べることは一切してはいけなくなります。
夜間に喉が渇いた場合は、水分は飲み込まずにうがいをして口の中を潤して下さい。

説明 主治医からの手術説明
麻酔科からの説明
病棟の看護師から入院・手術オリエンテーション
手術室看護師の訪問
内服 薬剤師より内服確認があります
眠前に下剤の内服を行います
処置 陰毛の除毛と、へその処置を行います
検査 採血があります
食事 夕食は普通食がでます
22時以降は絶飲食(飲水、食事は一切ダメ)となります
清潔 シャワー浴を行います

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手術当日

手術時間は人により異なりますが、ここでは朝一番の9時から手術の場合のスケジュールを見ていきましょう。

6時 起床

【注意ポイント】
起床後も絶飲食(食事、水分摂取はNG)です。喉が渇いた場合は、うがいをして下さい。洗面を済ませ、歯磨きをしましょう。手術当日はお化粧はしてはいけませんし、顔にクリームはつけないようにしましょう。油分が顔についていると、麻酔をかける際に口に固定するテープがはがれやすくなってしまいます。

7時 浣腸

手術前にはグリセリン浣腸を行います。ベッド上でお尻をだし、左横向きに寝ます。看護師委がグリンセリン浣腸液を入れますので、その後トイレへ行き5~10分我慢します。浣腸後はすぐ便意がありますが、すぐだと浣腸液がそのままでてしまい意味がありません。そのため、できるだけ我慢しましょう。

【手術前に浣腸を行う理由】
手術後は腸が動きにくくなりイレウス(腸閉塞)を起こす危険性があります。その予防のために、腸の中を綺麗にしておきます。
また、子宮は腸の隣にあるため、手術操作で腸の壁に傷をつけてしまうリスクもあります。その場合、腸の壁に穴をあけてしまい、腸内から便のような汚いものがでてきてしまうと感染をおこしてしまうため、感染予防のためにも腸の中は綺麗にしておくことが大切です。
以上の理由から浣腸を行う必要があります。浣腸をしても排便がなかったという方は、再度浣腸を行う必要もありますので、看護師に報告をしましょう。

【注意ポイント】
まれに浣腸後、迷走神経反射で血圧が急激にさがり気分が悪くなる方や失神する方もいます。気分が悪いなと感じたら、血圧が急激に下がっているかもしれませんので、トイレのナースコールを押しましょう。また、元々血圧が低い方は、浣腸後は注意しましょう。

8時 手術着に着替え、点滴開始

手術着に着替え、弾性ストッキングを履きます。
着替えができたら、点滴が開始になります。

【弾性ストッキング着用の理由】
手術時は全身麻酔のため、全く動かない状態になります。その場合、エコノミークラス症候群になりやすいため、予防のために弾性ストッキングを着用します。

エコノミークラス症候群とは、同じ姿勢を保つことで、血栓(血の塊のようなもの)ができ、それが血流にのって移動し、肺に到達して肺で詰まれば肺塞栓、心臓で詰まれば心筋梗塞、脳で詰まれば脳梗塞を起こしてしまいます。

【注意ポイント】
着替えの際は、下着も脱ぎ、指輪などのアクセサリー類やヘアピン、貴金属類などもすべて外してください。パンツは紙のショーツにはきかえます。コンタクトレンズもはずしましょう。湿布やピップエレキバンもつけてはいけません。

9時 手術

歩いて手術室まで行きます。
手術時間は子宮筋腫の大きさや術式によっても異なりますが、病室へもどってこられるのはだいだいお昼前後でしょう。

12時前後 手術終了後、病室へ帰る

手術後、家族は主治医より手術についての説明があります。

迎えはベッドで来てくれますで、ベッドで病室まで帰ります。病室へ戻る頃は、まだ麻酔が効いているため、うとうとしている方が多いかと思います。麻酔が完全にきれるまでは酸素マスクをつけています。

病室に着いたら、看護師が

  • バイタルサイン測定(血圧・体温・酸素飽和度・脈拍数を測定)
  • 創部の確認
  • 性器出血の確認
  • 痛みの確認
  • 気分不良や頭痛、嘔気がないかなど全身状態の観察
  • 点滴刺入部の観察
  • 尿量の確認
    尿は、膀胱内に管が入っており、その管を通って外の袋の中に溜まるようになっています。

を行います。また、心電図のモニターと、肺塞栓予防のための機械(膝より下の両足にフットマッサージのような機械をつけます。空気の圧で足をマッサージする機械です。)翌朝まで装着します。

一通り、全身状態の観察が終わりましたら、家族と対面できます。中にはウトウトしている方もいますが、ほとんどの場合は目は開けれますので、家族が近くにいることを確認でき、安心できるかと思います。

【注意ポイント】
麻酔から覚めてくると、痛みがでてくる場合があります。その際は我慢せず看護師に言いましょう。手術後の痛みは我慢せず痛み止めを使用してもらいましょう。

硬膜外麻酔を行っている場合は麻酔薬を注入するボタンがありますので、それを押すと麻酔薬が注入され痛みが少し和らぐはずです。その他にも注射、座薬の痛み止めを使用できます。

また、麻酔による影響で、吐き気がある方がいます。吐き気がある場合も吐き気止めを使用できますので、看護師に言いましょう。

手術後3時間 看護師が頻回に訪室

手術直後から手術後3時間までは看護師が頻回に訪室し、その都度バイタルサイン測定、創部の観察、尿量の確認、全身状態の観察を行います。

手術3時間後になると、麻酔から覚めて自分でしっかり呼吸ができていることを確認した上で酸素マスクをはずします。

術後の感染予防のため、抗生剤の点滴を開始します。抗生剤は30分程度で終了します。しかし、手術当日は水分も食事もとれませんし、手術により電解質バランスが乱れたり、細胞外液が失われるため、それらを補うための点滴を翌々日までは行います。

手術3時間後~翌朝まで ベッド上安静

手術後は、朝までベッドから起き上がることはできず、ベッド上安静が必要です。尿は膀胱から勝手に出てきて、袋に溜まるためトイレの心配をする必要はありません。手術前に浣腸を行い、食事も摂取していないため排便の心配はないでしょう。

手術後は、朝まで看護師が2~3時間毎にバイタルサイン測定や全身状態の観察に訪室します。

【注意ポイント】
手術後は水分摂取と食事摂取はできません。どうしても喉が渇いたという場合は、医師のOKがでれば氷片(氷の粒)を口の中に含むことが可能ですので、看護師に確認してみましょう。

麻酔から完全に覚め、自分で寝返りや手足が動かせるようになれば、ずっと同じ体勢でいるのではなく、たまに寝返りを行い、足の指先を動かしましょう。
同じ体勢でずっといると、体の同じ部分に体の重みで圧がかかり褥瘡(床ずれ)ができてしまう恐れがあります。また、肺塞栓のリスクも上がってしまいます。
寝返りが自分でできない時は、看護師が介助しますので遠慮せずナースコールを押しましょう。

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手術1日目(手術翌日)

6~7時 起床

起床後、採血、バイタルサイン測定、創部や全身状態の観察をします。
問題がなければ、足に装着していた肺塞栓予防のための機械を外します。

8時 洗面

手術後はじめてベッドを少しギャッジアップします。頭を上げて気分が悪くなければ、ベッド上で顔を拭き、歯磨きを行います。

8時半~9頃 医師の訪室

主治医と、麻酔科医が別々に訪室します。
主治医からは創部の確認と全身状態の確認があります。
麻酔科医は麻酔による副作用がないか、創部の痛みについての確認があります。

医師の観察後、医師よりOKがでれば水分をとっても良くなります。
まずは、看護師付き添いの元、水を飲んでみてムセがないが、飲水後に気分不良がないかの確認をし、問題がなければ水分制限はなくなります。

午前中 検温、着替え、歩行訓練

看護師が全身状態を観察後、問題がなければ心電図モニターを外し、手術着から自分のパジャマへ着替えをします。手術翌日はお風呂に入れないため、看護師があったかいタオルで全身を拭く介助をしてくれます。その後、着替えをします。

着替え後、動けそうであれば少しずつ体を動かし、「座る・立つ・歩く」と順番にゆっくりできる動作を増やしていきます。
看護師付き添いの元、歩けそうであれば介助をしてもらいながら、まずはトイレまで歩いてみましょう。

1人で歩けそうであれば、尿の管を取ります。尿の管を取ると、次尿意があった際はトイレに行く必要がありますので、トイレにいきたくなったらナースコールを押し、看護師付き添いの元トイレへ行ってみましょう。
痛みが強く歩くことが難しい場合は、痛み止めを内服し、痛みが和らいできたところで再度チャレンジしてみます。

【手術翌日に歩行する理由】
手術翌日はまだ創部の痛みが強いですが、なぜそんな時に無理をして歩く必要があるのだろうと疑問に思われるかもしれません。
手術後に、痛いからといってずっと動かずにベッドの上で休んでいると無気肺や肺塞栓、術後イレウスなど術後合併症リスクが上がるといわれています。
術後は早期離床を促すことで、術後合併症の予防になると言われています。そのため、手術後に早期から動くことが大切なのです。

【注意ポイント】
開腹術(お腹を切る手術)の場合は創部の痛みも強く、手術後なかなか歩けない場合もあります。しかし、手術翌日には自分で歩く練習をすることが大切ですので、我慢せず痛み止めを利用しましょう。
痛みが強い場合は、着替えを行う前に痛み止めを使用しておくと、着替えの際に体を動かすのが楽ですし、その後の歩行もスムーズに進む場合があります。

また、第一歩行といって手術後はじめて歩く際は必ず看護師付き添いの元歩くようにしてください。はじめて歩く際は、起立性低血圧になることがあるため(立った際に急激に血圧が低下し、立ちくらみや気分不良、失神を起こすことがある)勝手に歩くのは危険です。必ず看護師付き添いが必要です。

13時頃 トイレまで付き添い歩行、自尿確認

尿の管を抜いて3時間くらいすると、膀胱に尿が溜まってきています。尿意がなくても、なるべく動いた方がいいためリハビリも兼ねて一度看護師とトイレまで歩く練習をしてみましょう。尿の管を入れていた場合はまれに、尿が出にくい場合もありますのでトイレで尿が出たかの確認もしましょう。

午前中に痛みで動くことができなかった方は、看護師と一緒にもう一度歩くことができるか試してみましょう。

ゆっくりでもいいので自分で歩くことができるようになれば、歩行は自立です。無理はしなくてもいいですが、ずっとベッド上で寝ているのではなく、ベッド再度に座ったり、お茶をくみに給湯室へ行ってみるなど、少しずつ動くことが大切です。

【注意ポイント】
手術当日は痛みを我慢するのではなく、痛い場合は痛み止めを利用してなるべく動くことができるように痛みのコントロールをすることが大切です。しかし、無理をする必要はありません。

16時頃 一旦、点滴が終了

全身状態に問題がなければ、夕食から食事が開始になりますので、本日は一旦点滴が終了になります。しかし、明日もまた点滴があるため、点滴を入れている留置針は抜かずに、そのままにしておきます。

18時 夕食

まずは、流動食から開始になります。

22時 消灯

手術2日目

手術後2日目の目標は自分で自立して歩行することです。活動に制限はありませんので、なるべく歩く練習をしましょう。痛み止めは我慢せずに使用してもよい時期です。
また、お腹が動きだす頃ですので、ガス(おなら)がでたかの確認が必要です。ガス(おなら)がでたら看護師に報告しましょう。

6時~7時 起床、検温、洗面

起床後、看護師が検温と創部の観察にきます。問題がなければ、洗面を自分で行いましょう。

7時半 朝食

流動食がでます。

9時~10時 検温、点滴開始、全身清拭

看護師が検温と創部の観察をし、点滴が開始になります。まだ、シャワーには入れないため、ホットタオルを渡されますので、自分で身体を拭き着替えをしましょう。

12時 昼食

流動食がでます。

14時 検温

看護師が検温と創部の観察にきます。

16時 点滴終了

点滴が終了し、抜針します。点滴は手術2日目で終了です。

18時 夕食

流動食から三分粥に食事形態がアップします。

20時 検温

看護師が検温と創部の観察にきます。

22時 消灯

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手術3日目

1日のスケジュールは、上記の「手術2日」とほぼ同じになります。
手術3日目になると創部の痛みも少しましになってくるため、動作も行いやすくなるでしょう。
また、医師が創部の確認に来ます。医師より許可がおりればシャワー浴が可能になります。

手術後、排ガス(おなら)・排便がない場合は緩下剤(便を出しやすくするお薬:酸化マグネシウムと漢方薬)が開始になります。

夕食から食事形態が三分粥から五分粥にアップします。

手術4日目

手術3日とスケジュールはほぼかわりません。
夕食より五分粥から全粥にアップします。

手術5~6日目

手術3日とスケジュールはほぼかわりません。
夕食より全粥から普通食にアップします。

手術7日目

医師の創部観察後、創部に貼っているテープを剥がし、新しいテープに貼り換えます。
看護師より退院指導があります。

退院指導の内容

食事 制限はありませんので、3食バランスよく食べましょう。
活動 退院後1週間は自宅で入院生活と同じようにゆっくりとお過ごしください。
その後徐々に元の生活に戻していきましょう。
退院後1ヵ月程度は、激しい運動や重たい荷物を持つのは避けましょう。
仕事 退院後1週間はできれば自宅でゆっくりとお過ごし下さい。
手術後1ヵ月程度は自宅療養することをおすすめしていますが、休めない場合は自分の体と相談しながら復帰しましょう。
決して無理はしないようにしましょう。
清潔 入浴は退院約1週間後に再度診察がありますので、その診察までは入浴は控えて、シャワー浴のみにしましょう。
身体を清潔に保つために、毎日シャワーは行ってください。
傷口は濡らしても大丈夫です。
傷口に貼っているテープがはがれた場合はそのままでも大丈夫ですが、
気になる場合は薬局でサージカルテープを購入し、同じように傷口に貼付しておきましょう。
テープかぶれがあった場合はテープは剥がしても大丈夫ですが、基本は次の診察まで無理に取らずにそのままにしておきましょう。
排便 毎日、排便があるように水分摂取を行う、緩下剤を内服するなどしてコントロールしましょう。
注意点
  • 38度を超える高熱、37度台の発熱が続く場合
  • 普段の月経量を超えるような性器出血があった場合
  • 鮮血とよばれるような真っ赤な性器出血があった場合
  • 痛み止めが効かないような腹痛が続く場合
  • 創部からの出血や発赤、膿がでてきた、傷口が開くなど異常がみられた場合

    上記のような症状があった場合は、病院に連絡をし必ず受診をして下さい。

手術8日目

診察があります。診察後、問題がなければ午前中に退院となります。

Ⅲ.さいごに

筋腫核出術と単純子宮全摘術の入院から手術の流れや注意点についておわかり頂けたでしょうか?病院によっても多少異なる点はあるかと思いますが、注意点に関しては大きくは変わらないと思います。

手術後に注意することは、痛みのコントロール術後合併症についてです。
痛みが強いと、動くことがなかなかできず合併症も起こしやすくなりますので、痛みのコントロールを行うことは大切です。手術後は痛み止めを使用しても結構ですので、なるべく離床がすすむよう(活動できるよう)こころがけましょう。
また、開腹術を行った場合は、術後イレウス(腸閉塞)にも注意が必要です。手術後に排ガス(おなら)・排便があったかは大切なことですので、出なかった場合は下剤を処方してもらいましょう。

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