入院生活

切迫早産|ウテメリンを中止した日にまさかの陣痛~出産【体験談】

切迫早産悪化

ここでは、私が産婦人科で看護師として働いた経験だけでなく、実際に自分が切迫早産で2ヵ月半入院した体験談を元に、子宮収縮抑制剤(ウテメリンなど)の点滴を中止するといつ陣痛がきて出産になるのかについて解説していきます。

妊婦内服ウテメリン
プロが教える!4つの子宮収縮抑制剤の効果・副作用の全知識!!産婦人科で働く看護師が子宮収縮抑制剤の効果や副作用についてわかりやすく説明!自らも切迫早産でウテメリン(リトドリン)の内服や点滴を行った経験があり、実際にどんな副作用があったのかをお教えします!...

Ⅰ.子宮収縮抑制剤(ウテメリン)はいつ中止するの?

切迫早産で入院すると多くの場合、治療として子宮収縮抑制剤(ウテメリンなど)の点滴を持続的に長期間行います。妊娠中期以降に切迫早産で入院になった場合、一旦子宮収縮抑制剤(ウテメリン)の点滴を行うと、妊娠35~36週まで点滴を止めれないことが多く、長期の入院が必要となります。

私の場合も、切迫早産で妊娠26週に入院してからは妊娠36週になるまで子宮収縮抑制剤(ウテメリン)の点滴を持続的に投与されていました。

妊娠36週になったら点滴を中止し、問題がなければ退院してもいいとのことでした。

私が看護師として働く病院でも、切迫早産の入院患者さんは長期間入院している方が多く、多くの場合は私のように妊娠36週頃まで点滴を持続的に行う必要がありました。

以上のことから、子宮収縮抑制剤(ウテメリン)の点滴は妊娠35~36週に中止することが多いと言えるでしょう。≫切迫早産で入院すると点滴はいつ中止するのか?つまりいつ退院できるのか?について詳しく解説!

※入院した妊娠週数や、切迫早産の状態によっても点滴の期間や治療法が異なる場合もありますので、入院後点滴が開始になった方は主治医にいつ頃まで点滴をする必要があるのか確認してみるとよいでしょう。

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Ⅱ.子宮収縮抑制剤(ウテメリン)を中止すると「張り返し」ってある?

子宮収縮抑制剤(ウテメリン)はお腹が張ること(子宮が収縮すること)を抑えているわけですから、それを中止するということは、「張り返し」といって子宮が収縮しお腹が張ってきてしまいます。

子宮収縮抑制剤(ウテメリン)の点滴を中止する場合は、赤ちゃんの状態をみて妊娠35週頃から徐々に量を減らしていきストップする場合と、徐々に量を減らすのではなく急に妊娠36週でストップする場合とがあります。
特に、急に子宮収縮抑制剤(ウテメリン)の点滴をストップする場合は、張り返しも大きくそのまま陣痛につながることも珍しくありません。

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Ⅲ.子宮収縮抑制剤(ウテメリン)の点滴中止後、2割が陣痛~出産になる!

子宮収縮抑制剤(ウテメリン)の点滴を中止した場合、「張り返し」からそのまま陣痛につながることも珍しいことではなく、約2割の方が点滴中止後、そのまま陣痛~出産になっているそうです。

私の場合も、妊娠36週で子宮収縮抑制剤(ウテメリン)の点滴を中止しましたが、主治医や助産師さんから「だいたい2割の人は陣痛になっちゃうからね。もしかしたら…と思っておいてね。」と聞いていました。

しかし逆を言えば、約8割は一旦「張り返し」がきた後、次第にお腹の張りも落ち着き、自宅に退院できるということです。そのため、私は8割も退院できるのだから、自分も家に帰れるだろうとあまく考えていました。

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Ⅳ.【体験談】点滴止めたらそのまま出産になってしまった!

私は、妊娠36週で子宮収縮抑制剤(ウテメリン)の点滴を中止し、1日様子をみて大丈夫であれば自宅に退院できる予定でした。

午前10時 点滴ストップ

妊娠36週1日の朝10時に助産師さんが来て、子宮収縮抑制剤(ウテメリン)の点滴をストップします。
妊娠26週からずっと点滴がつながっており、どこへ行くのも点滴と一緒だったので、点滴を外すことができてスッキリした気分でした。

午後1時 今のところ順調

午後1時頃、点滴を中止して3時間が経過しましたが特にお腹が張る様子もなく、このまま「張り返し」もなく、順調に退院できるかなと思っていました。

午後3時 まさかの張り返し到来

しかし午後3時頃になると、不定期にお腹の張りを感じるようになります
ないと思っていたはずの「張り返し」が到来しました。
「張り返し」がおさまってくれれば退院できたのですが、私の場合はなかなかお腹の張りがおさまらず、不定期に張っていたお腹も次第に定期的に張ってくるようになりました。

午後4時 陣痛開始

午後4時頃、時計でお腹の張りの間隔を計っていると、10分間隔になっており、ついに陣痛がきてしまいました。

翌日 無事出産

そして、陣痛開始から約24時間陣痛の痛みに悶え苦しみましたが、なんとか無事元気な赤ちゃんを生むことができ一安心しました。

入院から点滴中止からそのまま出産になって良かったことと言えば!

点滴を中止したらもしかすると(約2割の人は)陣痛がくるかもしれないと主人に伝えていたため、仕事を休んでいてくれており、出産に立ち会えたこと!
これがもし、一旦退院してからの出産だと仕事を急に休めないため立ち合い出産は難しかったはず!

入院からそのまま出産になって残念だったことと言えば!

しいて言うなら、出産前に一度退院して外の空気を吸いたかったな。
外にでてリフレッシュしたかったかな。

でも、総合的にみて今はそのまま出産になって良かったと思っています!実は、入院費もそのまま出産になった方が安くついたし!≫私の切迫早産2か月半の入院でかかった入院費の明細全てこちらで公開しています!
主人も出産に立ち合いしてもらえたし!結果オーライと言うことで!

ちなみに、私の2か月半の切迫早産の入院生活はそれはもう過酷なもので泣いた日もありましたが、出産してから赤ちゃんの顔を見ていると入院生活の辛さは全て吹き飛びました!

何もなかったことにできました!

だから今入院中で辛い思いをしているみなさん!大丈夫!私の言葉をだまされたと思って聞いて下さい!
赤ちゃんの顔をみれば、全て忘れられますよ!今は辛いと思いますが、赤ちゃんのためにと思って今を乗りきってほしいです!

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Ⅴ.さいごに

私のように約2割くらいの方は、「張り返し」からそのまま陣痛、出産となってしまうようです。特に、徐々に点滴の量を減らしていくのではなく、急にストップした場合は「張り返し」も強くでるため、陣痛につながりやすいかもしれません。

切迫早産で入院中の方は、もしかしたら子宮収縮抑制剤(ウテメリン)の点滴をストップした日はそのまま陣痛がくるかもしれないと思って、あらかじめ準備を進めたり、家族にもその旨を伝えておくことをおすすめします。

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