【看護師が教える】切迫早産の点滴がもたない!その原因と対処法!

切迫早産で入院すると子宮収縮抑制剤(ウテメリン、マグセントなど)の点滴を24時間持続で行います。しかし、「点滴がすぐに漏れてしまい、何回も刺し直しをしなければならない」「点滴をしている血管がずっと痛い」など、点滴による悩みがある方は多いのではないでしょうか?

何度も点滴の刺し替えをするのは苦痛ですよね?なるべく痛い思いはしたくないものです!

ここでは、そんな悩みが少しでも解消できるよう、点滴が漏れる原因と、なるべく点滴が漏れないようにする方法、血管が痛くなる時の対処方法について、看護師の視点からお伝えしていきたいと思います。

Ⅰ.点滴がもたない原因と血管が痛くなる原因

原因① 血管に負担がかかるため

切迫早産で点滴をする場合、子宮の収縮を抑える効果のあるウテメリン、マグセントなどは単体で使用するのではなく、ブドウ糖液に混ぜて使用するのが一般的です。これらの薬剤は濃度が濃く浸透圧が高いため、血管に負担がかかりやすくなり、血管壁がもろくなってしまいます。

また、切迫早産の入院中は24時間長期間点滴を行うことが多いため、血管に負担をかけてしまい、血管が細くなったり、もろくなってしまいます。

以上の理由から、血管が痛くなったり、点滴が漏れてしまいます。

原因② 点滴の針(留置針)が血管の壁にあたっているため

本来、点滴の針留置針:針ではなくプラスチックのストローのような物が留置されている)は血管の真ん中に入っているのですが、入れた位置が悪かったり、動いているうちに微妙に針の位置がずれてしまうことで、針が血管の壁に当たると血管に痛みを感じることがあります。

また、長期間点滴をしていることで元々血管の壁がもろくなっています。そのため少し針が血管の壁にあたっただけても、血管壁が破れてしまい、点滴が漏れることもあります。

原因③ 点滴の針を刺した場所が悪いため

点滴の針を留置する場所によっては痛みを感じやすかったり、漏れやすい場合があります。

例えば、手の甲に点滴を留置した場合、腕よりも痛みを強く感じる場合がありますし、太い血管よりも細い血管に留置した場合の方が痛みを感じる、漏れやすいのです。

また、切迫早産で入院し長期間点滴をしていると、血管が細くて見えづらくなります。そのため、点滴の針を刺した時に血管を探すような行為をした場合、血管の壁を傷つけてしまい、それが痛みや漏れの原因になることもあります。

その他にも、点滴の針を刺す場所によっては、神経損傷をしてしまうことで痛みやしびれを感じることもありますので、痛みや特にしびれを感じる場合は注意しなければなりません。

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Ⅱ.点滴は漏れても大丈夫なの?漏れた時の対処法!

切迫早産の点滴が漏れた場合は、すぐに点滴を中止し差し替えをしてもらう必要があります。

点滴が漏れているかどうかわからないという方は、以下の点にあてはまる場合はとりあえず看護師に報告し、点滴が漏れていないか看護師に判断してもらいましょう。

  • 点滴の刺入部が赤くなっている
  • 点滴の刺入部周囲が腫れている
  • 血管が痛い
  • 点滴が落ちていない

点滴が漏れた場所がパンパンに腫れていて痛みが強い場合は、冷やすと痛みが緩和しますので、保冷剤を貸してもらって腫れている場所を冷やしましょう。

パンパンに腫れた場合も次第に引いてきますので安心してください。万が一、皮膚がただれたり、水疱ができるようなことがあった場合は必ず医師や看護師に報告するようにしましょう。他の処置が必要な場合もあります。

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Ⅲ.点滴をしていて血管が痛い時の対処法!

切迫早産の入院中に点滴をしていて、血管が痛いので看護師さんにみてもらったけれど漏れてはいないと言われた場合、どうすればいいのでしょうか?

①点滴刺入部の固定テープを貼りかえてもらう

まずは、留置針が血管壁にあたって痛い場合もあるため、テープの固定をやり直してもらいましょう。テープを一旦外し、角度などを変えてから再度テープを貼りかえるだけでも痛みがましになる場合があります!

②点滴の刺し替えをしてもらう

テープ固定を変えても、痛みが変わらない場合は点滴を刺し替える必要があります。
点滴が入っている場所や血管の細さによって痛みを感じている場合があるため、なるべく太い血管に差し替えてもらいましょう。

③血管を温める

点滴を刺し替えても、なお痛みが変わらない場合は、薬剤の濃度が濃いため血管に負担がかかり痛みを感じているのでしょう。その場合はどの場所に刺し替えをしても痛みがあまり変わらないこともありますので、一度血管を温めてみましょう。ホットパックを借りて、血管を温めることで痛みが緩和されることがあります。

④医師に相談する

温めても痛みが変わらず我慢ができないという場合は、医師に相談してみましょう。薬の量や速度を変更してもらえるかもしれません。

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Ⅳ.点滴をなるべく長くもたせる方法

切迫早産で長期間点滴をしていると、どうしても血管が細くもろくなってきます。そのため、点滴がもたないのは仕方ないことですし、ある程度諦めも必要です。しかし、何度も針を刺されて痛い思いをするのは避けたいですよね。ここでお教えする方法をしっかりしていても、漏れる時は漏れるのですが、なるべく少しでも点滴を持たせるための方法をお教えしたいと思います。

①点滴をしている手は動かさない

点滴をしている手を激しく動かすと、それだけで点滴が漏れてしまいます。
利き手に点滴が入っている場合、全く動かさないというのは難しいことですが、なるべく動かさないように意識しましょう。

例えば、歯磨きは点滴の手と反対側で行う、寝る時に点滴の手を体の下に敷かないなど、自分ができる範囲で注意します。

②点滴のルートを引っ張らない

点滴のルートは長いため、歩く時や寝返りをうった際にピンっと引っ張ってしまうことがあります。そのせいで点滴の角度が変わり漏れの原因になることもあるため、ルートを引っ張らないよう注意しましょう。

③点滴の上手い看護師を指名する

点滴のもちは、点滴をいれる看護師の技術によって、点滴のもちの良し悪しが変わることもあります。どうしてももちが悪くて、毎回刺し替えが辛いという方は、点滴が上手い方にいれてもらえないかと一度聞いてみてもいいと思います。
患者さんの立場だと、とても言いにくいことかもしれませんが、遠慮はしなくても大丈夫ですよ!もし言いにくい時は、話しやすい看護師さんに一度相談してみると、配慮してくれると思います。

ちなみに、点滴の上手い下手は見分けにくいと思いますが、やはりベテラン看護師は上手です!

④点滴の刺入部を観察し、痛い時は早めに対処する

点滴漏れをそのままにしておくと、腕がパンパンになってしまい、他の血管も使えなくなってしまうため回復するのに時間がかかります。そのため、回復するまで漏れた方の腕が使えなくなってしまい、難しい血管に点滴をしなくてはいけなくなってしまう場合があります。難しい血管に点滴をした場合は、もれる確率も高くなってしまうため、点滴漏れは早期に発見するこが大切です。
点滴の刺入部が赤くなっていないか、腫れていないか、痛みが強くなっていないか、輸液ポンプのアラームが頻回になる場合は注意しましょう。

輸液ポンプ※切迫早産の点滴中は輸液ポンプという機械をつけて点滴の速度や流量を管理しています。アラームが鳴る時は、何か不具合がある時ですので、アラームがなったらすぐにナースコースを押しましょう。

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